悪魔の実を食べてみた①〜初めての挑戦〜
私はオーストラリアで発見してしまった。
力を求める誰もが欲しがる例の実を。
家族にも友達にも黙っていたが…
実は私は海賊王になるため
太平洋を渡りこの地にやってきた。
今働いているファームには
たくさんの果物の木が植えられている。
それは商品ではなく
ボスが趣味で植えたであろう木々たちだ。
その中で私はついに見つけてしまったのだ。
私の求めていた…
悪魔の実を!!!!
誰がどう見ても悪魔の実。
これで私も念願の悪魔の実の能力者(*゚∀゚)
私には一体どんな能力が身につくのか…
不安と期待で胸がいっぱいになりながらも
決心をして食べようとしたとき、
ボスが一言
「それまだ熟れてないから明日食べな〜」
へっ?!( ゚д゚)
お、おう。
どうせなら悪魔の実も美味しく頂きたいので
熟れるのを待とう。
そして翌日…
触ってみると前日に比べ熟れていて
柔らかくなっていた。
恐る恐る包丁で切ってみると…
どーん。
いやいや待って。中身が想像と違いすぎる(笑)
なんだよこのおせち料理に入ってる
黒豆的な種(笑)
しかしこんなの今までの人生見たこともないし
悪魔の実への期待がさらに高まる。
匂いはマンゴーのようなとても甘〜い香り。
食べ方が謎すぎるが
とりあえず皮と種の間あたりが
少し身があるから食べてみた。
そうすると私の腕が??!!
(o゚Д゚)O
シュッ!!!
(o゚Д゚)===========O
ぬぁぁぁあ〜!!!!
なんて腕は1ミリも伸びることなく、
すげぇ甘みが口に広がった。
マンゴーのようなパイナップルのような
トロピカルフルーツを混ぜ合わせた
ジュースみたいな味。
柔らかくてねっとりとした食感だ。
不味くはないけどとにかく甘い。
砂糖を入れたような甘さで、
飲み物がほしくなるくらい甘い。
そう、こちらは悪魔の実ではなく
バンレイシ科バンレイシ属の"バンレイシ"
と言われる果実だった。
奇妙な見た目に奇妙な中身。
バンレイシとしか分類されないバンレイシが
なんか気の毒だ。
また別名で"釈迦頭"とも言われている←
英語名ではシュガーアップル(sugar apple)
と言われてる。
果物とは思えないくらいの糖度なので
名前にシュガーが付くのも納得だ。
ちなみにこの数日後に
近所のスーパーで売られているのを見かけた。
しかしバンレイシは傷みやすく
長期の保存と運搬に向かないので、
日本にはほとんど輸入されていないらしい。
悪魔の実ではなかったのは残念だったが、
日本では滅多に口にできないという意味では、
今回食べることができてよい経験となった。
私の悪魔の実探しはまだまだ続く…